タイで会社設立にかかる費用は?2026年最新の内訳と相場|海外窓口








タイでの会社設立にかかる費用の内訳と依頼先別の相場を解説するイラスト

※ 本記事の日本円換算は1バーツ=約5円(2026年3月時点)で計算しています。為替レートにより変動します。

タイで会社を設立したい。でも「結局いくらかかるの?」がわからない——そんな方は多いのではないでしょうか。

ネットで調べても、記事によって金額がバラバラだったり、項目ごとの費用は書いてあっても合計がわからなかったり。「登記はいくら、ビザはいくら……で、全部合わせたら?」と聞きたくなる気持ち、よくわかります。

この記事では、タイで会社(非公開有限会社)を設立する際にかかる費用を、項目別の内訳・依頼先ごとの料金差・初年度トータルの目安まで、できるだけ具体的な数字でまとめました。2026年1月に必須化されたオンライン登記制度など最新の制度変更にも対応しています。

この記事でわかること

・タイで会社設立にかかる費用の全体像(初年度トータルの一覧テーブル)
・費用項目ごとの内訳(登記・資本金・ビザ・オフィス・経理)
・依頼先(ローカル事務所 / 日系事務所 / 日本経由 / 仲介型サービス)による料金の違い
・設立手続きの流れと所要期間
・2026年の制度変更(オンライン登記必須化・株主2名・e-Visa)
・【実体験】実際にタイで会社設立にかかった費用

タイで会社設立にかかる費用の全体像【一覧テーブル】

まず結論から。タイで非公開有限会社(最も一般的な形態)を設立し、日本人1名のビザ・ワークパーミットを取得し、経理代行をスタートするまでの初年度に必要な費用の全体像がこちらです。

費用項目 金額(バーツ) 日本円換算 備考
会社設立代行費用 30,000〜100,000 約15〜50万円 依頼先により大きく変動
商務省への登記料(実費) 約10,500 約5万円 資本金200万THBの場合
Bビザ切替 25,000〜 約12.5万円〜 代行費用+実費込み
WP取得+1年ビザ延長 33,000〜 約16.5万円〜 代行費用+実費込み
オフィス賃料(初年度12ヶ月) 240,000〜1,200,000 約120〜600万円 月20,000〜100,000THB
経理代行(初年度12ヶ月) 96,000〜 約48万円〜 月8,000THB〜
年次監査費用 6,000〜20,000 約3〜10万円 全法人に監査義務あり
初年度合計(資本金除く) 約440,000〜1,500,000 約220〜750万円 オフィス規模で大きく変動

費用の幅が大きいのは、オフィスの規模と依頼先の選び方で大きく変わるからです。特にオフィス賃料は、サービスオフィスの小さい部屋なら月2〜3万バーツで済みますが、従業員が入る広いオフィスなら月10万バーツを超えます。

設立+ビザWPだけなら、88,000〜170,000バーツ(約44〜85万円)が目安です。ここに資本金200万バーツ(約1,000万円)が加わります。

💡 資本金は「費用」ではなく「運転資金」
資本金は設立のために消えるお金ではなく、設立後は会社の事業資金として使えます。ただし、外国人1名のワークパーミット取得には払込資本金200万バーツが条件となるため、初期資金として準備が必要です。

費用①:会社登記にかかる費用

会社登記にかかる費用は、①代行事務所に支払う報酬と、②商務省に支払う登記料(実費)の2つに分かれます。

代行費用の相場

タイには日本のような司法書士制度がないため、法人登記は会計事務所や法律事務所に依頼するのが一般的です。費用は依頼先によって3倍以上の開きがあります。

依頼先 設立代行の相場 日本円換算
タイのローカル事務所に直接 30,000〜50,000THB 約15〜25万円
バンコクの日系会計事務所 70,000〜100,000THB 約35〜50万円
日本の士業事務所経由 100,000THB〜 約50万円〜

ローカル事務所に直接依頼すれば最も安いですが、やりとりは英語またはタイ語になります。日系事務所は日本語で安心ですが、日本人専門家の人件費が上乗せされます。日本の士業事務所に依頼すると、実務はタイの提携先が行うため二重コスト構造になり、最も高くなります。

代行費用に含まれる範囲は事務所によって異なります。会社登記だけの場合もあれば、VAT登録・銀行口座開設・社会保険登録まで含むパッケージもあります。見積もり時に「何が含まれて、何が別料金か」を必ず確認しましょう。

商務省への登記料(実費)

代行費用とは別に、商務省事業開発局(DBD)に支払う行政手数料がかかります。

項目 金額 日本円換算
基本定款登記料 500THB 約2,500円
設立登記料(資本金200万THBの場合) 10,000THB 約5万円
合計 約10,500THB 約5.2万円

設立登記料は「資本金10万バーツにつき500バーツ」で計算されます(下限5,000THB、上限250,000THB)。代行費用に比べれば小さな金額ですが、見積もりに含まれているかどうかは確認しておきましょう。

費用②:ビザ・ワークパーミットにかかる費用

タイで就労するには、ノンイミグラントBビザ(就労ビザ)ワークパーミット(労働許可証)の2つが必要です。会社設立が完了してから取得する流れになります。

項目 費用目安 日本円換算 内容
Bビザ切替 25,000THB〜 約12.5万円〜 タイ国内で観光ビザ→Bビザへ切替
WP取得+1年ビザ延長 33,000THB〜 約16.5万円〜 労働許可証の取得+Bビザを1年に延長
年次更新(翌年以降毎年) 33,000THB〜/年 約16.5万円〜/年 WPとビザの年次更新(毎年必要)
初年度合計 58,000THB〜 約29万円〜 Bビザ切替+WP+1年ビザ

上記の金額は代行費用と実費を含んだ目安です。日本で事前にBビザを取得してからタイに入国する方法もありますが、2025年1月からe-Visa(オンライン申請)が始まり、タイ国内で切り替える方法が主流になっています。

⚠ タイ人4名の雇用義務に注意
外国人1名のWPを取得するには、タイ人従業員4名の雇用と社会保険加入が条件です(BOI企業等の例外あり)。1名あたりの人件費は月15,000〜20,000バーツ(約7.5〜10万円)が相場で、4名分で月60,000〜80,000バーツ(約30〜40万円)になります。資金計画にはこの人件費も含めて考えましょう。

ビザ・ワークパーミットの手続きの詳しい流れは「タイのビザ・ワークパーミット取得ガイド」で解説しています。

費用③:資本金はいくら必要か

タイでは法律上の最低資本金は定められていませんが、実務上は最低200万バーツ(約1,000万円)が目安です。

① ワークパーミットの要件
外国人1名のWP取得につき、払込資本金200万バーツが必要です。日本人2名なら400万バーツ(約2,000万円)が必要になります。

② 外資規制との関係
原則として、タイ人株主が51%以上の持分を持つ必要があります(外国人事業法)。200万バーツの51%=102万バーツはタイ人名義となるため、信頼できるタイ人パートナーの確保が前提になります。

③ 設立時の払込タイミング
タイの商法では設立時に資本金の25%を払い込めば設立できます。ただし、WP取得時には全額の払込証明が求められるため、最終的には全額の準備が必要です。

なお、BOI(タイ投資委員会)の認可を受けた企業は、外資100%での設立や、WPのための資本金要件の緩和といった優遇を受けられる場合があります。

費用④:設立後にかかるランニングコスト

タイ法人を維持するには、設立後も毎月・毎年かかるコストがあります。「設立して終わり」ではないので、ランニングコストまで見据えた資金計画が大切です。

オフィス関連費用

タイでは法人登記に具体的な住所(部屋番号まで)が必要です。オフィスの賃貸契約を先に済ませてから設立手続きに入る流れになります。

オフィス形態 月額目安 日本円換算 特徴
サービスオフィス 20,000〜100,000THB/月 約10〜50万円/月 家具・ネット付き。即入居可。初期費用を抑えやすい
レンタルオフィス(一棟型) 立地・面積による 従業員が増えたら検討。敷金3ヶ月が一般的
バーチャルオフィス 3,000〜10,000THB/月 約1.5〜5万円/月 住所のみ。登記可能か要確認

進出初期はサービスオフィスで小さく始めるのがおすすめです。バンコク中心部(スクンビット・シーロム・サトーン)のサービスオフィスなら、月20,000〜30,000バーツ(約10〜15万円)でスタートできます。オフィス選びの詳細は「バンコクのオフィス賃貸ガイド」もご覧ください。

経理代行・年次監査費用

タイでは法人設立後、毎月のVAT申告・源泉徴収税の納付と、年次の法人所得税申告・財務諸表の監査が法律で義務付けられています。自社で経理スタッフを雇う方法もありますが、進出初期は外注するのが一般的です。

項目 費用目安 日本円換算
月次経理代行(記帳・VAT申告・源泉税・社保手続き) 8,000THB〜/月 約4万円〜/月
年次監査(公認会計士による法定監査) 6,000〜20,000THB/年 約3〜10万円/年

経理代行の費用は会社の規模(仕訳件数・従業員数)によって変動します。設立直後で取引が少なければ月8,000バーツ前後が相場です。経理代行の詳しい選び方は「タイで経理代行を外注すべき理由」で解説しています。

依頼先別の費用比較【設立+ビザWPのトータル】

タイで会社を設立する際、「どこに依頼するか」で費用が2〜3倍変わるのが現実です。ここでは設立+ビザ・ワークパーミットをまとめて依頼した場合のトータル費用を、依頼先のタイプ別に比較します。

ローカル事務所に直接

88,000THB〜

約44万円〜

メリット:最も安い。現地の最新事情に精通。
デメリット:英語orタイ語でのやりとり。品質にばらつきあり。日本語の契約書や説明が出ない。
向いている人:英語に問題なく、タイの事情にある程度詳しい方。

バンコクの日系事務所

200,000〜300,000THB

約100〜150万円

メリット:日本語対応。専門家が在籍。大企業の実績多数。
デメリット:費用が高い。設立だけで10万バーツ以上かかることも。
向いている人:中堅以上の企業。コストより安心感を重視する方。

日本の士業事務所経由

300,000THB〜

約150万円〜

メリット:日本国内で打合せ可能。契約も日本法準拠にできる。
デメリット:最も高い。日本側+タイ側の二重コスト。現地対応は提携先任せ。
向いている人:タイに一度も行ったことがなく、日本で完結させたい方。

仲介型サービス(日本語窓口+現地パートナー)

118,000THB〜

約59万円〜(設立+ビザWPフルパッケージ)

メリット:日本語でのやりとり。実務は実績ある現地パートナーが対応。日系事務所より大幅にコストダウン。
デメリット:対面MTGは現地パートナー同席で対応。大企業向けのコンサルティングは含まない。
向いている人:個人起業家・中小企業。コストを抑えつつ日本語サポートがほしい方。

どの依頼先がベストかは、予算・求めるサポート範囲・自分の英語力によって変わります。「とにかく安く」ならローカル直接、「日本語で全部任せたいけど費用も抑えたい」なら仲介型サービスが選択肢になります。

タイでの会社設立手続きの流れ【全体スケジュール】

費用だけでなく、「どのくらい時間がかかるか」も気になるポイントだと思います。タイで非公開有限会社を設立し、ビザ・WPを取得するまでの一般的な流れはこのようになります。

ステップ 内容 所要期間
Step 1 商号予約(DBDオンラインシステム) 1〜3営業日
Step 2 基本定款の作成・登録 1〜2営業日
Step 3 設立総会の開催・議事録作成 1営業日
Step 4 会社設立登記(DBD Biz Registオンライン申請) 1〜3営業日
Step 5 VAT登録・社会保険登録・銀行口座開設 1〜2週間
Step 6 Bビザ切替+ワークパーミット取得+1年ビザ延長 2〜4週間
合計(準備開始〜事業スタート) 約1〜2ヶ月

書類の準備がスムーズにいけば、早ければ1ヶ月程度で会社設立からビザ取得まで完了します。ただし、銀行口座の開設や労働局の審査で時間がかかるケースもあるため、余裕を持って2ヶ月程度を見ておくのが現実的です。

各ステップの詳細は「タイ進出の準備やることリスト」で解説しています。

2026年の最新変更点【オンライン登記必須化・株主2名・e-Visa】

タイの法人設立に関する制度は、ここ数年で大きく変わっています。ネット上には古い情報の記事が多く残っているため、2026年3月時点の最新情報を整理しておきます。

① オンライン登記が必須に(2026年1月〜)
すべての法人登記は商務省事業開発局(DBD)のオンラインシステム「DBD Biz Regist」で行うことが義務化されました。紙ベースの申請は受け付けられません。代行事務所がこのシステムに対応しているか、事前に確認しましょう。

② 株主の最低人数が3名→2名に(2023年改正)
民商法の改正により、発起人・株主の最低人数が3名から2名に引き下げられました。「名義だけのタイ人株主を3人探す」必要がなくなり、設立のハードルが下がっています。ネット上に残っている「株主3名必要」という情報は古い情報です。

③ e-Visa(オンラインビザ申請)の開始(2025年1月〜)
タイのビザ申請がオンラインで可能になりました。従来は大使館に出向いて紙の申請書を提出する必要がありましたが、一部のビザカテゴリーでオンライン申請が可能です。

なお、費用面での大きな変動はありませんが、オンライン化により手続き自体はスムーズになる傾向にあります。ただし、オンラインシステムに不慣れな古い事務所に依頼すると、かえって時間がかかることもあるので注意してください。

【実体験】タイで会社設立にかかった実際のコスト

最後に、筆者自身がタイで会社を設立した際の実際の費用感をお伝えします。

筆者はバンコクで2018年にタイ法人を設立し、2026年現在も同じ会社を運営しています。設立時はローカルの会計事務所に直接依頼しました。当時の費用は以下のとおりです。

項目 実際の金額 日本円換算
会社設立(登記+VAT+社保登録すべて込み) 約40,000THB 約20万円
Bビザ切替+WP+1年ビザ 約50,000THB 約25万円
経理代行 月6,000THB〜 約3万円〜/月
初期費用合計(設立+ビザWP) 約90,000THB 約45万円

設立から約8年が経ちますが、経理は設立当初から同じ会計事務所に外注し続けています。基本的に丸投げで問題なく回っていますが、唯一気をつけているのは「リマインドが来ない」こと。税務申告や年次更新のスケジュールは自分で把握しておく必要があります。向こうから「そろそろ○○の期限ですよ」とは言ってくれません。

また、設立当時は英語でのやりとりで問題ありませんでしたが、税務調査や複雑な手続きの局面ではタイ語のみの説明になることもありました。日本語でサポートがほしいという方には、日本語窓口のあるサービスを利用するのが安心です。

💡 筆者の経験からのアドバイス
費用を抑えたいなら「設立・ビザ・経理をワンストップで依頼すること」が最も効果的です。バラバラに頼むとそれぞれに初期費用がかかり、情報共有の手間も増えます。最初の見積もりの段階で「設立からビザ、経理まで全部まとめたらいくらですか?」と聞いてみてください。

まとめ:タイで会社設立にかかる費用

初期費用(設立+ビザWP):88,000〜170,000バーツ(約44〜85万円)
→ 依頼先によって2〜3倍の差が出る。ローカル直が最安、日本経由が最も高い。

ランニングコスト:月28,000〜110,000バーツ〜(約14〜55万円〜)
→ オフィス賃料+経理代行+タイ人人件費。オフィス規模で大きく変動。

資本金:200万バーツ〜(約1,000万円〜)
→ 外国人1名のWP取得に必要。費用ではなく運転資金。

トータル(初年度):資本金含め約300〜500万バーツ(約1,500〜2,500万円)
→ 最も費用を左右するのは「オフィス規模」と「依頼先の選び方」。

この記事では費用にフォーカスして解説しましたが、タイ進出全体の流れを知りたい方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。

📋 タイ進出の準備やることリスト(検討〜事業開始までの全手順)
📋 タイのビザ・ワークパーミット取得ガイド(手続き・費用・必要書類)
📋 タイで経理代行を外注すべき理由(費用相場・業務範囲・選び方)
📋 タイの法人税・税金まるわかりガイド(税率・計算方法・申告)
📋 バンコクのオフィス賃貸ガイド(エリア別相場・契約の注意点)

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