タイのビザ・ワークパーミット取得ガイド|2026年最新の手続き・費用・必要書類








タイのビザ・ワークパーミット取得の手続きと費用を解説するイラスト

※ 本記事の日本円換算は1バーツ=約5円(2026年3月時点)で計算しています。為替レートにより変動します。

タイで会社を設立して自分で事業を始める、駐在員として赴任する——いずれの場合も、タイで合法的に働くには「Bビザ(就労ビザ)」と「ワークパーミット(労働許可証)」の2つが必要です。

ビザだけでは働けず、ワークパーミットだけでは滞在できません。この2つはセットで取得・管理する必要があり、毎年の更新も欠かせません。

この記事では、タイ進出・起業を考えている方向けに、ビザとワークパーミットの取得方法を、手続きの流れ・費用の全体像・依頼先ごとの料金差・必要書類・注意点まで、2026年最新の情報で網羅的に解説します。

この記事でわかること

・ビザとワークパーミットの違い(なぜ両方必要か)
・取得にかかる費用の全体像【一覧テーブル】
・Bビザの取得方法(日本で取得 vs タイ国内切替)
・ワークパーミットの取得方法と必要書類
・年次更新の流れと費用
・依頼先別の費用比較(ローカル直 / 日系事務所 / 仲介型)
・2026年の変更点(e-Visa・商用ビザ免除・デジタルWP)
・注意点(90日レポート・リエントリー・タイ人4名雇用 等)
・【実体験】会社設立からビザ取得までの実際のスケジュール

タイで働くにはBビザ+ワークパーミットの2つが必要

まず基本から整理します。ビザとワークパーミットは目的が異なる別々の許可です。

🛂 Bビザ(ノンイミグラントBビザ)

目的:タイに入国・滞在するための許可
発行元:タイ大使館・領事館 / 入国管理局
有効期間:初回90日 → 延長で1年
これだけだと:滞在はできるが働けない

📋 ワークパーミット(労働許可証)

目的:タイで働くための許可
発行元:タイ労働省
有効期間:最長1年(毎年更新)
これだけだと:ビザがないと申請すらできない

つまり、Bビザが「入国・滞在の許可」、ワークパーミットが「就労の許可」です。タイで合法的に働くにはこの2つをセットで持っている必要があり、どちらかが失効するともう一方も無効になります。

⚠ ワークパーミットなしで働くと罰則あり
外国人がワークパーミットなしで就労すると、5年以下の懲役または最高100,000バーツの罰金、もしくはその両方が科されます。タイでは「視察」名目で入国して実質的に仕事をするケースも取り締まりの対象になりえます。

ビザ・ワークパーミット取得にかかる費用の全体像【一覧テーブル】

まず「結局いくらかかるのか」を一覧で確認しましょう。以下は代行費用+実費を含めた費用の目安です。

項目 費用(バーツ) 日本円換算 備考
Bビザ切替 25,000THB〜 約12.5万円〜 代行費用+入管への実費込み
WP取得+1年ビザ延長 33,000THB〜 約16.5万円〜 代行費用+労働省への実費込み
初回合計 58,000THB〜 約29万円〜 Bビザ+WP+1年ビザ延長
年次更新(翌年以降毎年) 33,000THB〜/年 約16.5万円〜/年 WP更新+ビザ延長の代行込み
リエントリーパーミット 1,000〜3,800THB 約5,000〜19,000円 シングル1,000 / マルチプル3,800

初年度は約58,000バーツ〜(約29万円〜)、2年目以降は毎年33,000バーツ〜(約16.5万円〜)が目安です。ただし依頼先によって費用は変わるため、詳しくは後述の「依頼先別の費用比較」をご覧ください。

💡 会社設立とセットで依頼すると安くなる
ビザ・ワークパーミットを単体で依頼するより、会社設立パッケージに含めた方がトータル費用を抑えられるケースがほとんどです。設立+ビザWPのフルパッケージなら118,000バーツ〜が相場です。詳しくは「タイで会社設立にかかる費用」もご覧ください。

Bビザの取得方法(日本で取得 vs タイ国内切替)

Bビザの取得には2つのルートがあります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。

ルート①:日本のタイ大使館でBビザを取得してから渡航

最もオーソドックスな方法です。日本にいる段階でBビザを取得し、Bビザで入国します。

流れ:タイ側の書類準備 → e-Visa(オンライン)でBビザ申請 → 約15営業日で発行 → Bビザで入国(90日滞在可)

メリット:入国時点でBビザを持っているため、入国後すぐにWP申請に進める。スケジュールに余裕がある。

デメリット:タイ側の会社の登記が完了していないと申請できない。日本での準備期間が必要(15営業日+書類準備)。

ルート②:観光ビザ(またはビザ免除)で入国し、タイ国内でBビザに切替

先にタイに入国して会社設立を進め、設立完了後にタイ国内でBビザに切り替える方法です。

流れ:ビザ免除(30日)or 観光ビザで入国 → 会社設立 → 入国管理局でBビザに切替 → WP申請

メリット:日本でのビザ申請が不要。タイに来てから一気に手続きを進められる。起業家に多い方法。

デメリット:滞在日数に余裕がない(30日免除の場合)。切替に必要な書類が揃っていないとリジェクトされるリスクあり。

💡 起業・進出の場合はどちらがおすすめ?
自分で会社を設立してタイに住む場合は、ルート②(タイ国内切替)を選ぶ方が多いです。理由は、会社設立の手続きをタイ現地で進めながら、設立完了後にそのままビザ切替に入れるため、トータルの所要時間が短くなるからです。ただし、代行事務所のサポートがないと書類の不備で手間取ることもあるので、経験のある事務所に依頼するのが安心です。

ワークパーミットの取得方法と必要書類

Bビザを取得したら、次はワークパーミット(WP)の申請です。申請先はタイ労働省で、会社側(雇用主)が申請者となります。

WP取得の条件

・会社の払込資本金が200万バーツ以上(外国人1名あたり)
タイ人従業員4名を雇用し、社会保険に加入していること
・申請者の月給が50,000バーツ以上
・Bビザを所持していること(有効期限内)
・タイの法令で外国人に禁止されている業種でないこと

WP申請に必要な書類

WP申請には会社側と申請者側の両方の書類が必要です。

【申請者本人が準備する書類】

・パスポートコピー(Bビザのページ含む全ページ)
・証明写真(3×4cm)3枚
・最終学歴の英文卒業証明書
・英文在籍証明書(前職または現職)
・タイで取得した健康診断書(タイ国内の病院で取得)

【会社側が準備する書類】

・会社の登記書類一式(定款・株主名簿・取締役名簿等)
・VAT登録証明書(Phor Phor 20)
・タイ人従業員の社会保険加入証明
・オフィスの賃貸契約書+所在地の地図
・雇用契約書(申請者との契約内容が記載されたもの)
・法人所得税申告書の写し(設立2年目以降)

書類はすべて英文またはタイ語です。代行事務所に依頼すれば、招聘状・申請書・地図等の作成を含めて対応してもらえます。自分で用意するのはパスポート・証明写真・卒業証明書・健康診断書くらいです。

💡 卒業証明書は日本で事前に取り寄せておく
英文の卒業証明書は大学に郵送で請求すると2〜3週間かかることがあります。タイに来てから「卒業証明書がない」と慌てるケースが意外と多いので、日本にいるうちに取り寄せておきましょう。

ビザ・ワークパーミットの年次更新の流れと費用

ビザもワークパーミットも、有効期間は最長1年です。毎年更新手続きが必要で、更新を怠るとビザが失効し、不法滞在になります。

更新スケジュール

手続き 申請時期 申請先
ワークパーミット更新 有効期限の30日前から申請可能 タイ労働省
ビザ延長(1年更新) 有効期限の30日前から申請可能 入国管理局

更新にかかる費用は33,000バーツ〜(約16.5万円〜)/年が相場です。代行事務所に依頼すれば、書類準備から申請まで一括で対応してもらえます。

更新時に審査されるポイント

・タイ人4名の雇用が継続されているか(社会保険の加入証明で確認)
・払込資本金が200万バーツ以上を維持しているか
・会社の売上実績があるか(初年度は免除されるケースもあるが、2年目以降は売上がないとビザ延長が認められないことがある)
・法人税・VAT等の税務申告を適切に行っている

更新の際に最もリスクが高いのは「タイ人4名の雇用が維持できていない」ケースです。設立時に4名雇用したものの、退職してしまい更新時に人数が足りない……というトラブルは珍しくありません。タイ人スタッフの雇用管理も含めて、ビザ更新の準備は早めに始めましょう。

依頼先別の費用比較【ビザ・WP取得】

ビザ・ワークパーミットの取得代行も、依頼先によって費用が大きく変わります。設立代行と同じ事務所にまとめて依頼するのが一般的ですが、ビザだけ別の事務所に頼むことも可能です。

ローカル事務所に直接

50,000THB〜

約25万円〜(ビザ切替+WP+1年ビザ)

最も安いが、やりとりは英語orタイ語。書類の不備があった場合、自分で対処する必要がある。

バンコクの日系事務所

100,000〜150,000THB

約50〜75万円〜(ビザ切替+WP+1年ビザ)

日本語対応で安心。ただし費用はローカルの2〜3倍。駐在員を複数名送る中堅企業に多い。

仲介型サービス(日本語窓口+現地パートナー)

58,000THB〜

約29万円〜(ビザ切替+WP+1年ビザ)

日本語でのやりとり。実務は現地パートナーが対応。日系事務所の半額以下でビザ取得が可能。設立とセットならさらにお得。

会社設立もビザも同じ事務所にまとめると、書類の共有がスムーズで二度手間がなくなります。「設立+ビザWPのフルパッケージでいくらですか?」と聞くのが、最もコスパの良い依頼方法です。

知っておくべき注意点【落とし穴を避ける】

ビザ・ワークパーミット周りは細かいルールが多く、知らないと罰金やビザ失効のリスクがあります。特に以下の6つは必ず押さえておいてください。

① 外国人1名につきタイ人4名の雇用が必要

WP取得・ビザ延長の条件です(BOI企業等は例外あり)。タイ人1名あたりの人件費は月15,000〜20,000バーツ(約7.5〜10万円)が相場。4名分で月60,000〜80,000バーツの固定費になります。

② 資本金200万バーツが条件

外国人1名のWP取得には払込資本金200万バーツ(約1,000万円)が必要。2名なら400万バーツ。資本金の払込が不足しているとWP申請が却下されます。

③ 月給50,000バーツ以上が必要

外国人のWP取得には月給50,000バーツ(約25万円)以上が条件です。日本からの給与とタイでの給与の合計で判定されます。

④ 90日レポートを忘れない

タイに滞在する外国人は、90日ごとに入国管理局へ居住地の届出(90日レポート)が必要です。届出を怠ると罰金(2,000バーツ)が科されます。オンラインでも届出可能ですが、システムが不安定なことも。期限の7日前〜当日に提出できます。

⑤ 出国時はリエントリーパーミットが必須

1年ビザを持っていても、リエントリーパーミットなしでタイを出国するとビザが失効します。一時帰国や海外出張の前に、入国管理局で必ず取得してください。シングル1,000バーツ、マルチプル3,800バーツ。空港でも取得可能ですが、混雑時は時間がかかるため事前取得がおすすめです。

⑥ 退職・転職時はWPの返還手続きが必要

会社を退職した場合、ワークパーミットを労働省に返還し、入国管理局でビザの取消手続きを行う必要があります。手続きをせずに放置すると、次回のビザ申請時にトラブルになるケースがあります。

2026年の最新変更点【e-Visa・商用ビザ免除・デジタルWP】

ビザ・ワークパーミット関連の制度もここ数年で変化しています。2026年3月時点の最新情報を整理します。

① e-Visa(オンラインビザ申請)の導入(2025年1月〜)
日本でのタイビザ申請がe-Visa(オンライン申請)に移行しました。申請から支払い・受領まですべてオンラインで完結し、大使館・領事館への訪問が原則不要になっています。申請後15営業日以内に発行されます。

② 商用目的30日以内のビザ免除(2024年1月〜2026年12月、期間限定)
日本国籍者がビジネス目的でタイに30日以内の短期滞在をする場合、Bビザの取得が免除されています。入国時にタイ側の招聘状等の提示が必要です。ただし「就労」はできません。あくまで商談・視察・会議等の短期出張が対象です。

③ デジタル労働許可証(BOI企業向け)
BOI(投資委員会)奨励企業向けに「シングル・ウィンドウ・システム」が導入されています。ビザとワークパーミットの申請を1つのオンラインシステムで同時に行え、承認後はスマートフォン上でデジタルWPを受け取ることも可能です。ただし一般企業は対象外です。

ネット上には「大使館に行ってパスポートを預ける」と書かれた古い記事が多く残っていますが、2025年以降はe-Visaが基本です。依頼先の事務所がe-Visaに対応しているかも確認しておきましょう。

【実体験】会社設立からビザ取得までの実際のスケジュール

筆者自身が2018年にタイで法人を設立し、ビザ・ワークパーミットを取得した際の実際のスケジュールをお伝えします。

時期 やったこと
1週目 ローカル会計事務所に依頼。会社の商号・事業目的・資本金・株主構成を決定。
2〜3週目 会社設立登記完了(商号予約→定款→設立総会→登記)。同時にVAT登録・社会保険登録も実施。銀行口座開設。
4週目 Bビザへの切替申請。入管に書類を提出。※当時はタイ国内切替ルートを選択。
5〜6週目 ワークパーミット申請+1年ビザ延長。健康診断を受けて、労働省・入管に申請。
7週目 WP受領。ビザ1年延長完了。事業開始。

トータルで約7週間。書類の準備がスムーズだったので比較的早く完了しました。費用は設立+ビザWPで約90,000バーツ(約45万円)。ローカル事務所に直接依頼したため安く済みましたが、やりとりはすべて英語でした。

一番困ったのは、ビザ延長の期限管理を自分でやる必要があること。会計事務所から「もうすぐ更新期限ですよ」というリマインドは来ません。Googleカレンダーに期限の30日前のリマインドを入れて、毎年自分で更新手続きを依頼しています。

💡 振り返って思うこと
ローカル事務所に直接依頼して費用は抑えられましたが、書類の準備や入管とのやりとりで何度か苦労しました。日本語でサポートしてくれるサービスがあれば、もっとスムーズだったと思います。特に初めてタイに来る方は、日本語での問い合わせ窓口があるサービスをおすすめします。

まとめ:タイのビザ・ワークパーミット取得の費用とポイント

タイで働くにはBビザ+ワークパーミットの両方が必要

初回費用:58,000バーツ〜(約29万円〜)
→ Bビザ切替25,000THB〜 + WP+1年ビザ33,000THB〜

年次更新:33,000バーツ〜/年(約16.5万円〜)
→ WP更新+ビザ延長。毎年必要。

取得条件:資本金200万THB / タイ人4名雇用 / 月給50,000THB以上

所要期間:会社設立完了後、約1〜2ヶ月

2026年のポイント:e-Visa(オンライン)導入 / 商用30日ビザ免除(2026年末まで)

ビザ・ワークパーミットは取得後も毎年の更新が必要で、90日レポートやリエントリーパーミットなど、管理すべき期限も多いです。信頼できる事務所に取得から更新まで一括で任せるのが、手間とリスクを最小化するベストな方法です。

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